第15期 第7回

平成31年度 第15期

7月27日 大鼓を打つ
    講師 柿原 弘和 先生

大鼓は組み立てる前に、甲高い良い音が出るよう皮を焙じておきます。子ども達は、お稽古の最初にお道具の組み立て見て、まだぬくもりの残る皮をさわらせてもらいました。それから、ひとりひとり先生の前で大鼓を打ちました。また、先生の大鼓に合わせて、夏休みに鑑賞する「鞍馬天狗」の謡をひとさし聞きました。 床の間の花はムクゲです。松尾芭蕉が「野ざらし紀行」の旅で「道のべの木槿は馬にくはれけり」の句を残している花でした。

《季節の便り》

朝顔は奈良時代の終わり頃、薬草として中国からもたらされました。漢名を牽牛花と言い、牛を牽いて行って交換するほど貴重な薬草だったそうです。花は早暁に開くと、その日一日ももたないため、昔は朝顔と言えばまず儚い生命の象徴とされていました。それが江戸時代になると牽牛=彦星の連想と七夕の時期に花を咲かせることから、彦星と織姫が出会えたしるしとして縁起物になり、また、園芸植物として改良が進み今に続く人気の花になったのです。