平成31年度 第15期
6月1日 小鼓を打つ
講師 大倉 源次郎 先生

今年もまた貴重なお道具をたくさんお持ちいただいてのお稽古となりました。幼児クラスの子ども達は後ろから支えてもらいながら、先生の掛け声や唱歌(しょうが)に合わせて小鼓を打ちました。小鼓のお稽古のときは、途中から保護者の方々も教室に入って先生のお話を聞きます。お道具に施された蒔絵の由来や、小鼓はひとつひとつ全て音色が違う、これは何が日本的かを考えるときの手掛かりになるのでは、等の説明を伺いました。
床の間の花は、あじさいです。
《季節の便り》
麦の実が実る今頃の季節を「麦秋」「麦の秋」と言います。麦ご飯や麦茶、ビールの原料になる大麦は「芒」(のぎ)と呼ばれる上へ伸びる髭のような部分があり、風にそよぐ麦をさわやかに印象付けています。こうした風景は、古くは平安時代から見られたようで「御園生(みそのふ)に麦の秋風そよめきて山ほととぎすしのび鳴くなり」(源俊頼)の歌が残っています。