第15期 第14回

平成31年度 第15期

11月30日 茶道 お茶を点てる・お客様の作法
     講師 北見 宗雅 先生

現在では、お抹茶はすでに挽かれて粉になったものが売られておりますが、以前はお茶を点てようと思えばまず茶葉を挽くことが一仕事でした。今回、子ども達は石臼でお茶を挽く体験をしました。石臼をゆっくり回さないと摩擦の熱で美味しいお茶が挽けないことを学びました。それからお茶を点て、龍田川の意匠のもみじのお菓子を頂きました。

《季節の便り》

浪に遊ぶ千鳥は、心和む愛らしい文様です。子ども達は千鳥を見たことがあるでしょうか。
古典文学や伝統美術に親しむようになると、日本人が千鳥と水辺の光景を愛してきた様子が分かります。和歌や俳句では冬の鳥で「霜夜鳥」の異名もあります。
柿本人麿はかつて近江朝の置かれていた旧都を訪ね、次の歌を詠みました。
「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古(いにしへ)思ほゆ」